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  • mocomimimi

宮崎滞在制作④


12月22日。今日も朝日が美しい。てかのんきなこと言ってる場合か!いよいよ仕上げなければ。昨晩はドローイングをかなり粘って、まずまずのところまで進められたし、立体のほうも大まかな色付けは出来てきたのだが、朝の光で見ると彩色のヌケや修正の必要な個所が見つかる。午前中を使って、色のしっくりこない部分など直していると、ふと神棚近くの作品に目が行く。3回目のアーティストインレジデンスの作家さん、麻和ひとさんの作品だ。写真を撮りそびれてしまったが、龍神の形をしていて、麻でできている。祀りごとに使われるものを作るための麻を育てている農家さんで素材を調達したとのことで素材の麻も一緒に展示されていた。「優しく触って」と書いてあったので、霊験あらたかな素材を触ると、ちょっといっぱいいっぱいになってる自分に気づく。普段は制作に1-2か月かけることも多いのだけど、終盤部分のみとはいえたった1週間しかないなか、想定していた作品の制作、制作のライブ配信や投げ銭など初めての試み、新しい作品の実験(→失敗した!)、いろんなことを同時に進めなくてはならない。リサーチがあまりできていないことなど、思うようにいかない部分もある。麻に触れて、何かにすがりたい弱い自分にも気づかされる。

だけどなんかちょっと心が落ち着いたぞ。まず立体を仕上げたら神社に行こう。それから流木拾いと洗濯。夜、ネット配信。


ということで、青島神社にいってみる。

青島自体は1週15分程度で回れるごく小さな島で、民家などは無くて神社だけがある。しままでは橋を渡っていくのだけど、駐車場から神社に向かう途中、何か群像が置いてある。足元が膨らんで足首

が絞れていたので、モンペとか、ゲートルを巻いた兵士とか、戦争の記念碑的なものかと思いきや、そこは宮崎、神話の国でした。群像は神様の一家で、来る前に気になっていた「コノハナサクヤヒメ」の家族。なるほど神様でしたか、とおもいつつ神社に向かうと、隣の植物園のヤシが手入れされたばかりのようで、葉っぱが沢山落ちている。なんかこれ使えそうかも!

このあたりは砂岩と泥岩が交互に堆積後、浸食されたということで、段々になった岩が、島の周りを囲んでいて、「鬼の洗濯板」と呼ばれている。遠くから見るとデカくて確かに鬼なんだが、近くで見ると浸食の跡が風紋のように美しい。ちょっぴりロマンチックな気持ちになりつつ、お参り。いっぱいお願い事をしようと思ってきたんだけど、作品のめどが立ったこともあって、感謝の念しか湧かなかった。珍しい、サイコロおみくじがあったのでやってみる。サイコロの目に、学とか厄、縁、身、金、交とあって、自分にとって一番大切なことが占えるとか。して、出たのは「金」!でした。開運招福の兆しがあるので勤勉に、とのこと。はい。頑張ります。


お参りが終わって島を一回り。ここで流木もゲット。結構たくさん拾って、マイバッグに入れて歩いていると、地元のおばあちゃんに声を掛けられる。

「流木をひろってこられたん?」

「はい。そこで拾ってきました」

「ずいぶん拾われたねえ」

「え、あ、はい、、」

「い~い趣味しておられる!」

なんかわかりませんが褒められました!


さて流木と、やっぱヤシの葉の根元の形も気になったのでお持ち帰りして、いつものスーパー「ボンデリス」(ここのパンがほんとにおいしい!力強くお勧め)に。おさつベーグルと宮崎じゃりパンなど購入。じゃりパン食べてみたかった!んー、脂質+糖質最強!じゃり感が全体を引き締めるっ!半分でやめよう、と思ったのは一瞬だけ、次の瞬間には食べ終わってました。はあ満足。


夜のライブ配信で、完成形を見せたいので帰路を急ぐ。さてジョイント部分を制作します!




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