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宮崎滞在制作⑤完成とその後

滞在最終日、今日夕方発で東京方面に戻らなくてはならない。ということは、片づけて、荷物まとめて、返送しなきゃだし、あと、鵜戸神社を訪ねておきたいし、飫肥城も気になる。最終日の昼くらいおいしいレポもしたいし、小品も手をつけたいし、、なんだかメインの作品が終わると急に欲が出る。


昨日は流木を拾って、体と頭のジョイントを作ったんだけれど、たくさん拾った割には1個しか使わなかった。各パーツのボリューム的なバランスと、FRPと流木というお互いの素材的なバランスを考えてみたらそこに落ち着いた。

こちらが完成形。

しかしやはり今朝見ると、少しの手直しは必要で、引き続き制作しながら片づけるという状態に。今回やってみたかったことの一つ、アトリエからは頭部をもっていき、こちらでボディを探す、見立ての作品を作る、の両方を一度にかなえる感じの流木を発見したので、小品として仕上げた。作品のほうの片づけはまだだけど、生活のほうの片付けが終わったので、近くにあるもう一つの神社、「鵜戸神宮」に行くことにする。


このあたりの距離感にだいぶ慣れて、10㎞ー20㎞くらいは近いという感覚に。実際、20分足らずで目的地に着く。途中いくつかのトンネルがあって、通るたびにライトをつけたり消したり。鳥居のすぐ近くの駐車場に車を止めて、さて奥の方を見ると、いい感じ!に海にせり出した岩の中腹あたりになんか見える!雰囲気あってアガる~♪というわけでさっそく鳥居をくぐって進みます。立派な門を抜けて、種田山頭火の歌などがあり、太鼓橋を渡り、、青島神社と同じくこのあたりも砂岩、泥岩が侵食されてできた地形のようで、岩にできた波模様が美しいです。(何故に急にです・ます調)


と、反対側に下がっている絵馬たちが妙にかわいい。ん?馬じゃない!うさ耳がついている!子供用か?!・・違います。この神宮の神のお使いの動物がうさぎなのです。なるほどなるほど。とさらに進むとまたまた太鼓橋が。玉橋というらしく、しめ縄でお清めしてから通りなさいとのこと。なんかいよいよ神様にお会いしに行くという感じが高まってきます。橋を渡り階段を下って岩のくぼみに入りますと、、



おおおぉ!なんと洞穴の中に本殿が!(お祈りしたらなにか効き目がありそうな雰囲気!)洞窟の天井の浸食跡が絵みたいな感じでまた美しい。社の柱を守る動物たちは案外コミカルなお顔で親しみやすい。建物の後ろ側をぐるっと回ることができて、こちらにもういろいろと霊験あらたかなものが鎮座しており、願掛けなどしながら見物。ところでこちらの神社、亀石というものがある。素焼きの小さな玉(=運玉)を亀石といわれる岩に向かって投げ、岩につけられたしめ縄の中に入れば願い事成就。うん、TVとかで見たことあるやつだよね。というわけでさっそくチャレンジ。

玉は1回5個もらえる。3投目のやつがしめ縄内側に引っ掛かりました~イェィ!昨日のと合わせて(都合よくブレンドする人間の心理)金運アップじゃ!はぁ神様マジでよろしくお願いします。


全くゴキゲンになって鵜戸神宮を後に。そろそろおひるだし、最終日だし、おいしいお魚食べれるとこはあるかしら。グーグル先生に聞いて、車のエンジンをかけて、、、あれ?エンジンが、、かからない~~!!ハッ!ライト!つけっぱ!バッテリーがあががああってるうううぅぅ!!!焦っ。

やってもうたです。あわててオーナーさんに連絡(本当にごめんなさい、そしてありがとうございました。)JAFを呼んでいただいて、事なきを得ましたが、ここでタイムオーバー。

もちろん海鮮の夢は儚く消え去り、飫肥城行も崩れ去り温泉ははるか彼方に。


・・・いいんだ。やり残したことがある方が。また来たいっていうモチベにつながるじゃないか!と前向きに考えることにして、宮崎を後にいたしました。


最後に、今回何ができて何ができなかったのか、またどんな発見があったのか、次に何をしたいのか、どんな課題があるのか、など自分なりに総括。

まず最初に立てた目標をどのくらいクリアできたのか。

①立体2点の完成(現地のものを取り入れる) ➡概ね出来た

② ドローイング小1〜2枚/日 ➡概ねできた

③ ドローイング中5枚の完成 ➡概ねできた

④ ホームページの更新 ➡ブログは出来たが、2021・2020くらいの作品の写真更新がまだ

⑤ 制作のライブ配信と投げ銭チャレンジ ➡出来た、引き続き呼びかけが必要

⑥ 現地で身体パーツを探す小作品 ➡出来た、数とバリエーションを増やしたい

⑦ 今年のお野菜作品、ナスを完成させる ➡進んだが完成していない

❶中サイズ立体、現地のものを取り入れる、については、今回は手近に拾えるものを使ったが、もう少しディープな発見もしてみたい、またはその方法を考えてみたい、という課題が残った。

❷❸中サイズ立体、現地のものを取り入れる、については、今回は手近に拾えるものを使ったが、もう少しディープな発見もしてみたい、またはその方法を考えてみたい、という課題が残った。小・中サイズドローイングはペースを落とさないように続けたい。

❹❺作品制作とネット上への配信は私にとっては脳の別の部分を働かせるような感じで、かなり忙しく感じたが、今後ますますネットの需要と活用が増える方向にあると思うので、大きく改善できそうな点だ。とはいえ私にとっては慣れない部分もあるのでハードルを低めに設定しておく。

ホームページ更新:年に一度は作品のアップをする、ブログを展示のたびに更新する。

ライブ配信の活用:例えば、10日間毎日配信チャレンジ、など枠を設けて行ってみる。

投げ銭:クラファンの一種であることや応援のお礼に作品を送りすることなど、もっと伝わりやすい説明をつける。今後またチャンスがあれば改善していきたい。

❻現地で身体パーツを探す小品、は今回は流木を使った。流木を使った作品の数を増やしたい、また、流木以外の物体でも、同じように作品化できるものを開拓していきたい。(抽象的・人工的なものも使ってみたい) ❼今年のお野菜、ナスの完成は、進めることができたので、続きを作るのみ。1月中に完成させることができそうだ。

★今回のテーマについて。私は人間とは何かを考え、人間の見えない部分を彫刻にしようとしているのだが、今回は「神様」を求める人間の心理について考えてみたいと思っていた。神話のふるさとである宮崎は、かなり古い時代から日本人が棲んでいたわけで、物の感じ方や考え方の根っこのようなものがどこかにあるかもしれない。来る前に神話を少し読み直してみると、ニニギノミコトという神様が一目ぼれ(ってなんか人間ぽい)した、コノハナサクヤヒメは父の意向で姉のイワナガヒメと共にでニニギにお嫁入する。が姉のイワナガヒメは醜くてニニギは彼女を帰らせてしまう。怒った姫の父が、それ以降の神様の命を有限にしてしまう、というくだりが気になった。「繁栄」と「永遠」はセットだったが以降世界は栄枯盛衰、盛りを過ぎたものには死が訪れるようになるというのだ。生物にとっては、生が死とセットになっていることはその種がより生き延びやすくなるための戦略のように感じられるのだけど、宇宙単位で考えたとき、何か完全だったものが不完全になったがゆえに回りだす、あるいはそもそも無だったものが有になるような感じだろうか。初めは単純に海と山とか、生き物と背景になる環境、などを表してるのかなと思ったのだが、帰ってきて今になって、有限であるからこそ何かを愛でたり大切にする、そんな感覚を表現したものかもしれないとも思う。

2か所だけではあるがこちらの神社を訪れてみて、地元のJKちゃん達が気軽に来てダンスの練習をしたり、軽いデートの場所になっていたりと、私が感じたような特別な場所というよりはもっと身近に生活の中に入り込んでいる印象を受けた。わずか1週間では本当のところはわからないが、また機会があれば神様が普段の生活にどんな風に存在しているのかなども見聞してみたい。

最後に今回滞在の機会をいただきました、SAKURA Villaオーナー様、どうもありがとうございました。また、応援いただきました皆様、どうもありがとうございました。また、最後までお読みくださった方、どうもありがとうございました。今後も頑張って制作していきます。引き続き、応援どうぞよろしくお願いいたします。


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